相変わらずリリーちゃんは刺々しく、
スライムフットはそのまま、新たな友と会話を続けた。このように理解されるというのは良いものだった。

スライムフットくんは癒やしである。

「もうできます。ちょっと確認することがあっただけです。この呪文はアカデミーで習ったんですが、しばらく使っていなかったので。幻影術の高度な応用です」

まさか、ラフくんは次元連結システムのちょっとした応用ができる・・・?


「やる気十分よ」 彼女は両手で顔をこすった。「この契約文を身体から外してやるわ。ベルゼンロックを木端微塵にしてね」

「すぐに終わるさ」 ギデオンは努めて励ますような声色を出した。

 リリアナの表情は皮肉を帯びていた。「どちらにせよね」

リリーちゃん、フラグ立てちゃいかんよ。


 ヤヤはチャンドラの肩を軽く叩いた。「忘れるんじゃないよ。もう大丈夫、あんたにはできる」

 チャンドラは歯を見せて笑った。「ヤヤのお陰よ。ありがとう」

いつの間にやら仲直りしてる。そう言えば前回、修行してたな。


 チャンドラは懸念とともにギデオンを見上げた。「でもさ……本当にリリアナは変わったってあんたは思ってるの?」

「思っているよ」 ギデオンは正直に言った。そして肩をすくめ、微笑んでみせた。「彼女自身がそれに気づいているかはわからないがな」

 そう思う方が信じられない、チャンドラの表情はそう告げていた。

多分、変わってない。
チャンドラはゴリラだけど、赤の人だし直感は尖そう。



「ファイレクシアはそこから出られないだろう」 テフェリーは指摘した。「それを倒すための時間はいくらでもある。私が――」

 カーンはそれを遮った。「あなたが時間に言及すると、意味が異なってしまいます」

 テフェリーは笑った。「わかったよ、けれど私の言いたいことはわかるだろう」

というか、テフェリーが新ファイレクシアをフェイズアウトしちゃえば良いんじゃ・・・。
と思ったけど、今のプレインズウォーカーじゃそれはできないんだっけか。


 黒豹のリッチが屈んでリリアナへと囁き、彼女はそれを翻訳した。「あれはヤーグル、ベルゼンロックがヤークルとかいう馬鹿を蛆虫に変えて、それを食べた蛙がああなった、ですって」 彼女は憤慨に片手を振った。「何の役にも立ちやしない!」

ヤーグルの微妙な生い立ち・・・。


「そなたもその男を送り出すがよい! 共に死にたいのでなければな」

 チャンドラは驚いてギデオンを見上げた。自分達がやってはならない過ちを犯したと彼はわかっていた。ギデオンはチャンドラから離れ、小声で言った。「私をピットに落とせ」

「ギデオン――」 チャンドラはためらった。

「やってくれ。時間を稼がなければ」 ウィスパーは獲物を察した捕食者のように二人を見つめていた。「急げ!」

 チャンドラに押され、ギデオンはよろめくふりをして背中からピットへと落ちた。

別にいざとなったらプレインズウォークすればいいしなぁ・・・。


と、チャンドラ&ギデオン+テフェリー&カーンの潜入チームが敵に見つかり、ウェザーライトチームはヤーグルに急襲され、これからどうなるのか!というところで終わり。

確か12話構成だったはずなので、来週ベンザブロックの「コロンビア」と《ボーラスの手中》なストーリーが見られる・・・?

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